ありがとう、カルテット

3年と7ヶ月勤めた株式会社カルテットコミュニケーションズを、10月31日をもって退職します。本日が最終出社日でした。

カルテットコミュニケーションズでは、システム開発部のエンジニア兼マネージャーとして、コードを書くことはもちろん、プロダクトのソリューション設計、利用部門との調整、および開発したプロダクトの運用など、プロダクトにおける上から下まで幅広く携わりました。加えて、チーム/組織としての動きの改善や、メンバーの教育、採用向けの試験問題の作成から評価といったことにも携わりました。システム開発部は10人に満たない小さなチームですが、本当に良いメンバーに恵まれ、さまざまな困難にぶつかっても乗り越えてきた、個々のメンバーのいろいろな個性が活きていながら団結力もある凄いチームだと、自信を持って言えます。私がこのチーム、この会社で仕事をした経験は、確実に私の自信を強く支えるものになっています。カルテットコミュニケーションズで一緒に仕事をしてくれたみなさん、本当にありがとうございました。

私がカルテットコミュニケーションズで働く以前、自分が設立した、社員が自分しかいない小さな会社で受託開発をメインにやっていました。そこでは、自分の技術力を上げて、効率よく品質の高いシステムを作り上げて納品するということが興味の中心であり、我ながらかなり上手くやれていたと思います。しかし、うまく仕事をこなしながらも、「なぜこんなシステムが必要なんだろう?」と疑問に感じる開発、「これをやる前に、別の所の仕組みを作ればもっとよくなるはず」という思いを押さえ込みながらの開発がポツポツと出てもいました。その度に、本当に解くべき問題が、自分の立ち位置からは手の届かない距離の場所にあるということに、ある種の絶望のような感覚すら抱くようになっていました。根本にアプローチできる立ち位置にいなければ、自分が納得できる仕事ができない。いつしかそのようなもやもやとした感覚がなんらかの閾値を超えて溢れ、ついには転職を決意しました。次に働く会社では、自分たちでビジネスをしていて、自分たちのビジネスのためのシステムを作っている、そんな会社で仕事をしたい。そこでなら絶望せず、有意義に仕事ができるはずだ。そう考え、カルテットコミュニケーションズに入社しました。そして最初に書いたように、素晴らしく有意義な仕事をさせていただきました。

このような恵まれた状況下で働けていたにも関わらず、なぜ転職するのか。それは、私自身が「タイミングをつかんだ」からという、理由にならないような理由です。私は今43歳です。本当の意味で大きなチャレンジを今しなければ、自分の人生はその類のチャレンジをしないまま終わるのではないか。そんな危機感が年々強くなっていました。私にとっての本当の意味での大きなチャレンジとは、より大きな組織での役割、グローバルな環境、大きなうねりの中での自分の価値の発揮、そして組織と自分のより大きな成功、これらのチャレンジに値すると自分が納得できるだけの報酬。これらすべてです。そのチャレンジにあてはまる「タイミング」を感じ取ったら、動くしかありません!

 

転職先は、株式会社メルカリです。

メルカリのバックエンドチームのマネージャー(エンジニアリングマネージャー)という立場で仕事をします。

この立場での私の個人的な夢は、チームメンバーの技術、チームメンバーの幸福、チームメンバーのアウトプットを、いずれも世界に誇れるレベルだと言えるようにすること。そしてそのようになった時に、自分もそのチームの一人のエンジニアとして技術に携わっていること。これを実現したいと思っています。

東京で開催されるいろいろな勉強会などにも、積極的に顔を出したいと思っていますし、いろいろな方とお会いしてお話したりもしたいと思っています。お気軽にお誘いなどお声がけください!